さなえの計算用紙

日常風景やゲームの感想など書いていきます。ご自由にコメントをお願いいたします。

Key「AIR」の感想

Keyの「AIR」をクリアしたので、簡単に感想を残します。

 

先にアニメを観ていたためストーリーを把握している状態からのプレイでした。本作はDREAM編、SUMMER編、AIR編の三部構成であり、すべてをプレイすることでストーリーのベースにある翼人や法術の謎が理解できるようになっています。

本作のアニメは好きだったのですが、ゲームの方はKanonと比較して今一つ没入できませんでした。KanonAIRもボイスなしのバージョンでプレイしている点は共通しているため、単純にシナリオの好みの問題なのかもしれません。シナリオ全体としてはメインヒロインの観鈴が中心ですが、私の最も好きなシナリオは美凪ルートでした。ヒロインのために行動するというノベルゲームの標準的な流れでありながらそれがAIRにおいてはかえって傍流であり、ゲーム全体の異なる一面を作ることに成功していました。また、自分が美凪と同じ苦悩(現実世界でも起こり得るもの)を抱えたらまともに生きていくことも厳しいだろうと感情移入して辛くなる体験ができたこともこのルートを評価する理由のひとつではないかと思います。Kanonと比較して自分の好みではなかったというだけで、本作が初期のKeyのゲームとして高水準の作品であることは疑いありません。

今からAIRをプレイしようとする場合は、Nintendo Switchなど家庭用ゲーム機に移植されているものを購入するのがよいと思います。Steamでの取り扱いもないため、パソコンでは中古品を探すしかないのではないでしょうか(私はたまたま初回限定版の中古を購入できました)。