さなえの計算用紙

日常風景やゲームの感想など書いていきます。ご自由にコメントをお願いいたします。

Lose「ものべの -happy end-」の感想

Loseの「ものべの -happy end-」をクリアしたので、簡単に感想を残します。

f:id:cure_sanae:20210410125036p:plain

 

旧作である「ものべの」は未プレイですが、多少の変更点はあるものの本作にもそのシナリオが収録されているためこちらを遊びました。

「ものべの」部分は、グランドルートに相当する夏葉以外の2人(すみ、ありす)を先にプレイすることになりますが、どちらも物語の根底にある問題を完全には解決できないまま終わることになるため、旧作だけをプレイした人は救いがないルートだと感じたのかもしれません。夏葉ルートは見かけ上は問題を解決しているのでシナリオとしてはきれいに終わっていると思います。

本作では後日談が追加されています。すみルートの後日談が、ものべの全体の核心に迫る重要な役割を果たしています。ものすごく長く、時間のかかるルートですが、ここまでプレイしてやっとものべのという物語を理解できました。

ありすルートの後日談は、主人公とありすがそれぞれの方法で成長し、問題解決をしていく過程が描かれています。それぞれのルートの中では比較的我々の生きる現実に近い世界観、科学観が採用されていて、すみルートとは全く異なる楽しみがありました。

夏葉ルートの後日談は、個人的には蛇足でした。「ものべの」部分で十分完結していたのですが、そこに無理やり付け足した感じが否めません。

 

総じてよいゲームでした。現在はセールを行っており、ダウンロード版が500円と破格ですので、買っておいて損はないです。