TOKYOTOON「マルコと銀河竜」の感想
TOKYOTOONの「マルコと銀河竜」をクリアしたので、簡単に感想を残します。
TOKYOTOONは「ノラと皇女と野良猫ハート」で知られるHARUKAZEの全年齢向け姉妹ブランドです。HARUKAZEのゲームをプレイしたことはありませんが、スタッフは同じためシナリオやCGの雰囲気は同じだと推測しています。
本作で特筆すべきなのはなんといってもCGの多さとカートゥーンの存在でしょう。数個のセリフでしか使われないCGが多く、他のノベルゲームと比較するとその贅沢さは比べ物になりません。カートゥーンはパワーパフガールズのようなタッチで作られています。他のノベルゲームでアニメーションが多用されているのはスクールデイズくらいしか知りません。ゲーム開始直後にカートゥーンが挟まるのですが、そこでその後への期待が高まり、よい演出だったと思います。
自分に合わないと思ったのは、ギャグパートの多さです。前半はよいとしても、中盤以降にストーリーが進みはじめてからもギャグが多くみられ、ボリュームが水増しされているように感じました。いわゆる学園ものやイチャラブ系はギャグがあっても特に気になりませんが、戦闘シーンの多い本作では少し違和感がありました。HARUKAZEも同じようなシナリオ構成と考えられるため、少なくとも私にはノラととは合わないだろうと思います。
全体的に高水準でまとまっており、また全年齢であることもふまえて万人におすすめできる作品です。TOKYOTOON名義での新作を期待しています。